Bonsucro

ケーススタディ1

タイでのサトウキビ小規模農家の能力育成

パートナー

Fairagora、ペプシコ

期間

18ケ月

支援する持続可能な開発目標

タイは、Bonsucroとそのメンバーにとってサトウキビの主要な原産地です。サトウキビはタイで最も重要な農作物で、150万人以上の雇用を生み出し、年間およそ60億ドルを生み出しています。小規模農家はサトウキビ産業にとって重要な役割を果たしており、サトウキビ生産の70%は10ヘクタール以下の農場で栽培されています。サトウキビ産業と小規模農家に影響を与える持続可能性の問題には、土壌の劣化、児童労働、農薬の過剰使用、製糖工場と農家の協力体制が確立されていない、労働者の権利と人権の侵害、持続可能でない水資源の利用などがあります。さらに、気候変動は農家に悪影響を及ぼしており、特に季節ごとの変動が大きくなり降水パターンが乱れています。

Bonsucroは、タイでの持続可能なサトウキビ生産の促進に取り組んでいます。これまでに、Mitr Phol、TRRグループ、イースト・アジア・シュガー、KTIS、KSL、およびKIグループがBonsucroに参加し、51のタイの製糖工場のうち12カ所がBonsucroの認証を取得しています。 TRRグループは、2019年に小規模農家の基準に対する最初の認証を取得しました。 小規模農家と協力して新たに持続可能な農業慣行の採用を奨励することには課題もありますが、多くの機会ももたらします。農家は慣行を変えるために必要な技術的な知識や投資資金が無いため、このプロセスは徐々にしか進みません。しかし、持続可能性の課題はさらに切迫しており、グローバルブランドが持続可能な農業の推進を加速するためには、小規模農家への支援が不可欠です。たとえば、2020年までにサトウキビによる砂糖を100%持続可能な方法で調達するという目標を達成するために、ペプシコはサプライチェーンを取り込み、能力開発をするという行動を実践しています。 ペプシコは、自社の砂糖のサプライチェーンの中で、Fairagora、Nestlé、Mitr Pholと協力して、小規模農家の能力開発プログラムを開発しました。具体的には、モバイルツールを利用して小規模農家のトレーニングニーズを評価し、適切なトレーニングを提供しています。 Bonsucroは自らのプラットフォームを活用して、このプロジェクトを通じて学んだベストプラクティスをサトウキビのバリューチェーン、特にBonsucroの認証製糖工場と共有し、利点と重要な学びを検討することができるようにしました。Bonsucroチームは、Bonsucroグローバル・ウィークの期間中に世界のステークホルダーにこのイニシアチブを提示し、2019年10月のタイのステークホルダー・フォーラムで提起しました。さらに、このプロジェクトで使用されているモバイルツールの技術的なベンチマークを行い、Bonsucroの基準の達成を目指す小規模農家が効果的に使用できるようにしています。このツールは、小規模農家のエンパワーメントの一環として、大手の多国籍企業が支援している新工場ですでに検討されています。

サトウキビのバリューチェーンが持続可能な調達慣行に関する水準を引き上げているため、小規模農家のエンゲージメントには依然として課題があります。 Bonsucroプラットフォームは、ペプシコなどの企業メンバーが小規模農家のエンゲージメントを拡大する新しいデジタルツールを試験的に導入して、バリューチェーン全体のコラボレーションを促進するための重要な機会を提供しています。

クリステル・デルベ、パートナーシップ・イノベーション担当、Bonsucro
Bonsucro

ケーススタディ2

南アフリカのサトウキビ農業を改善するための金融アクセスの拡大

パートナー
スイス経済事務局、ISEAL、アライアンス・フォー・ウォータースチュワードシップ、SRK、WWF、ベターコットンイニシアチブ、RCLフーズ、Akwandze、ネドバンク
期間
24ヶ月
予算
$637,804
支援する持続可能な開発目標
持続可能な農業慣行を採用している農家や加工業者は、市場へのアクセスが容易になるという利点があり、一部の農家や加工業者は融資の際に優先的な条件を得られる可能性があります。ただし、農家の優れた農業慣行は金融機関から認識されにくく、得られるメリットが限られています。 これは主に、持続可能性フレームワークに対する金融機関の認識が低く、パフォーマンスデータの入手が限定的なため、農業関係の顧客の持続可能性プロファイルを効果的に評価できないためです。
2019年、Bonsucroは、金融機関が農家とその農地の持続可能性のパフォーマンスを評価するための新しい方法を開発するために、ISEALイノベーションファンドから2年間の助成金を受けました。これによって、金融機関が、持続可能な活動や持続可能な開発目標(例えば、「貧困をなくす」(SDG 1)や「責任ある消費と生産」(SDG 12)など)への貢献に対してインセンティブを提供しやすくなりました。生産者が持続可能な農業慣行を採用することへのインセンティブに加え、このイニシアチブは、持続可能性基準のビジネスケース(事業投資を行うべき根拠を記した書類)を強化しています。 Bonsucroはこのプロジェクトを主導し、持続可能な生産に取り組む3つの既存の基準である、サトウキビのBonsucro、コットンのBetter Cotton Initiative(BCI)、水管理のAlliance for Water Stewardship(AWS)を組み合わせる働きかけを行っています。さらに、Bonsucroは、方法論とサポートツールを、金融機関で一般的に使用されているIFCパフォーマンス基準に同調させています。 2019年7月に開始されたプロジェクトでは、南アフリカのマレレーン地域でサトウキビと綿花の栽培においてランドスケープ・アプローチ(多様な人間活動と自然環境を総合的に取り扱い、課題解決を導き出す手法)を採用しています。 このプロジェクトをサポートし強化するために、Bonsucroチームはプラットフォームを通じて、次の5つのステークホルダーグループを招集しました:サステナビリティ基準 (Bonsucro、AWS、BCI、コットン・サウスアフリカ)、サトウキビセクター代表(RCL Foods, SA CANEGROWERS)、金融機関(Nedbank、Akwandze)、NGOセクター(WWF)、技術コンサルタント(SRK)。 Bonsucroはパートナーと協力して、次の5つのフェーズ(プロジェクトの開始、範囲を定める、フレームワークの開発、パイロット試験の実施、ベストプラクティスの共有)でプロジェクトを実施しています。まず、協力して互いの持続可能性基準を十分に理解しました。そして、現在進行中のプロジェクトの範囲を定めるフェーズでは、地域の社会的および環境的調査を行い、農家が現在どのようにデータを収集し、主要なステークホルダーとその慣行の可視化を評価します。 このプロジェクトから得られた知識を他のISEALメンバーと共有するために、Bonsucroはアフリカで初めてのISEALメンバープラットフォームを立ち上げました。第1回の会議は2019年9月にケープタウンで開催され、8つのISEALメンバー(Bonsucro、Alliance for Water Stewardship、持続可能なバイオマテリアル円卓会議、持続可能なパーム油円卓会議、レインフォレスト・アライアンス/ UTZ、海洋管理協議会、フェアトレードインターナショナル、GEO Foundation)および2つの支援組織、SolidaridadとWWFが参加しました。これまでに得られた洞察、新しい関係、成功したコラボレーションに基づいて、Bonsucroは2020年にプロジェクトの中心的な活動を実施する準備をしています。

このグッドプラクティス、より良い金融のプロジェクトは、農家とそのランドスケープの社会的・環境的リスクに対する金融機関の見方を変えることに貢献しています。このプロジェクトは、健全な財務上の意思決定を行うために必要な、リスク評価へのより全体的で将来を見据えたアプローチを奨励しています。

ボードアン・ゴーセンス、アフリカ中東リージョナルディレクター、Bonsucro
Bonsucro

ケーススタディ3

サステナビリティをバリューチェーン全体に導入する:
ブラスケムとテトラパック

多くの人々が環境への負担を軽減することを求め、購入する商品の包装が持続可能な方法で調達されたという保証を求める消費者が増えるにつれて、植物由来の包装に対する関心が高まってきています。 植物由来の包装材料は、化石燃料から作られた従来の材料と比較して、温室効果ガスの排出量が少なくなります。 バイオプラスチックは、従来のプラスチックに勝るメリット提供する植物由来の材料の一例です。 バイオプラスチックは現在、世界のプラスチック市場の約1%しか占めていませんが、革新的なセクターであり、今後5年間で25%の成長が見込まれています*。

2019年、ブラジルの石油化学会社ブラスケムは、加工と包装ソリューション企業のテトラパックと協力して、持続可能な方法で調達された、サトウキビを原料としたバイオプラスチック包装を製造しました。


エタノールセクターでのビジネスチャンスを模索するために2010年にBonsucroに加盟したブラスケムは、すぐにバイオ材料のポートフォリオを拡大し、市場でのグローバルリーダーになる可能性を見出しました。 持続可能性に重点を置いて、同社は化学製品からプラスチックの分野まで、市場の調査に投資しています。 テトラパックも同様に、天然資源の保護、原材料使用の最適化、および低炭素経済への貢献を目指しています。


両社は共に100%植物由来の再生可能な材料で作られたパッケージを製造し、テトラパックはBonsucroの基準を使用して植物由来のポリマーの責任ある調達を行う会社として、食品および飲料業界で最初の会社になりました。


このプロジェクトは、サプライチェーンの中のさまざまな関係者を結び付け、持続可能な目標に向けて共同で取り組み、ブラスケムは農場や工場の改善を支援する上で主導的な役割を果たしました。

テトラパックはさらに、BonsucroのCoC認証を申請しました。顧客と消費者の両方でサプライチェーンのトレーサビリティを促進することによって、食品と飲料の顧客に対する競争上の優位性を得ました。

テトラパックは、Bonsucro認証の取得に対して顧客から肯定的な反応があったと報告しており、多くの顧客がパックにBonsucro認証ロゴを使用することに関心を持っています。

テトラパックのサステナビリティ・ディレクターであるエリック・リンドロス氏は「Bonsucro認証を得たおかげで、包装容器に対して世界で初めてノルディックスワンのエコラベルを取得することができた」と述べています。

完全に追跡可能なサプライチェーンを備えた最初の完全に追跡可能な植物由来のパッケージに対してメディアは高い関心を示し、英国、米国、スイス、オランダ、ロシアの100を超えるメディアで報道されました。 他のパッケージ会社がテトラパックの取り組みに追従するのであれば、持続可能なサトウキビ栽培をさらに促進する現実的な可能性があります。 そして、これは生産者コミュニティの繁栄を助けるでしょう。

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